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歴 史

2003年のある日、後に中心的メンバーとなる2名がネット上で知り合う。

ファンタジーファンの2名は面白い本を紹介し合っていた。

そしてその年の秋、『死神の館』を知る。

この爆笑を禁じえない本にすっかりハマり、次々と訳出済みのディスクワールドを貪り読む。

既に絶版・重版切れとなっているものがある中、古本やオークション、出版社に在庫の問い合わせまでして手に入れて読む。辛うじて訳出されていたものは何とか入手して読了したものの、入手過程の苦労に返す返すも腹が立つ。
更にその時点で既に本家のディスクワールドシリーズは31冊が刊行されていた。こんなにたくさんの冊数があり、こんなにたくさんの未知の笑いがあるのに訳出されないことに腹が立つ。
原書を読む時間もないし、自分の語学力の低さを鑑みて、読書途中で面白さが低減するのが明らかなことに腹が立つ。
とにかく読みたいのに読めないジレンマに更に腹が立つ。たくさんの人とこの面白さを共有したいのに本が売られてなければ紹介もできないことに腹が立つ。

  • しかるにネット上でディスクワールドの面白さを発信して、ムーブメントを起こせば出版社も動くだろうと甘い考えに基づいて2004年末、普及委員会を発足させる。だが、これはレンタル掲示板での書き込み中心であり、レンタル掲示板屋のサービス低下と不具合で早々につぶすことになる。
  • 2005~2007年、ブログにしたりxoopsにしたりと紆余曲折し、レンタルサーバに落ち着くものの、がっつりアクセスが落ち込む。この間、2冊のディスクワールドシリーズが訳出されたが鳴かず飛ばす。ただ一つうれしいことがあったとすれば普及委員メンバーが『ソウル・ミュージック』の挿絵を担当したということ。
  • 2008年、中心的メンバーが日和り、散会。
  • 2009年、激務のストレスに耐えきれず、仕事以外のことに没頭する時間が欲しくなった。このため、再開準備をダシにする。
  • 2009年3月1日、きりよく更新(できたつもり)。

歴史に学ぶ

発信側のモチベーションは受けての書き込みや反応次第でどうとでもなる。
そのサイトをつぶしたければ無用に誹謗中傷しなくても無視すればいい。特にブログなんかと違い、自分のことをただ書き連ねていれば気がすむといった性質のものではないコミュニティは。

サーバーレンタル代金を払って反応のないサイトをでろーんと放置していくことに何の意味があろうかと、気持ちがどんどん凹んでいく。
更新は滞る。 滞れば更にアクセスが少なくなる。悪循環である。
mixi内でディスクワールドについて盛り上がっているって話も聞くが、普及を目的とする普及委員会が閉鎖された場所にあってはならない。 mixiユーザー数を考えればもはや閉鎖された世界ではないのかもしれないが、それはやっぱりやめよう。

訳出本の出版はてーんで止まっている。出版社もまちまちな上にどんどん入手不可能になっていく。普及し甲斐がない。
ディスクワールドといえば「絶版・重版切れ」の代名詞になっている。

だがしかし、あのサイトを見よ!(すみません、名指ししちゃいます)Ultan Netを見よ!
長い間[新しい太陽の書]は絶版であったし、サイトも更新が止まっている。しかし、柳下毅一郎氏なんかのお陰でジーン・ウルフ熱が再燃。サイトも更新は止まっちゃいるが(別館のニュースはぼちぼち情報を更新している)アクセスは増えている。
何がきっかけで火が点くか判ったもんじゃない。できれば有能な普及委員が出版社の編集員にでもなって社員生命を賭してイチかバチかで全巻訳出を実行してもらいたいところだが。
ま、要は鳴かず飛ばずでも継続することに意味があるんだろうということを再確認。
「ディスクワールド」や「テリー・プラチェット」を検索してここに辿り着いた人間が作品に興味を持ってくれればよい。何らかの方法で読書してはまってくれれば、尚よい。

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